【JCAお悩み相談室vol.3】公立高校だけど遠征したい。経済的な負担をどうすればいい?

◎今週のお悩み
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県立高校のラグビー部でコーチをしています。
マイナー競技のため、県内で同レベルのチームは限られており、練習試合の相手も毎回同じようなところばかりです。強豪の私立高校は全国各地に遠征を行っています。

公立高校の部活動のため、遠征費は公式戦で関東大会や全国大会に進出した場合しか支給されません。部員のモチベーションを上げるためにも、たまには遠征して試合を組みたいと思っており、それを望んでいる選手も多いです。しかし、遠征は経済的な負担を強いることになるため、勘弁してほしいという親御さんも少数ですがいらっしゃいます。

部員の意識も高く、打倒私学を目指して強化したいのですが、どのように対処すれば良いでしょうか。

神奈川県 高校ラグビー部コーチ(30代)

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◎古城隆利 JCA理事/日本体育大学 硬式野球部監督の回答

大学でも遠征や、日々の活動の費用を親御さんに出していただいています。道具代など高額で、十分な活動をするためにはかなりのご負担をお願いしています。

そこで私が監督をしている日本体育大学野球部においては、特に高額の費用が掛かる沖縄での春季キャンプの費用捻出のために、12月の初旬から年末の帰省までの約1カ月間をアルバイト期間に設定しています。練習を行わず、部員たちに合宿費用の一部を自ら働かせて稼がせています。シーズン中は授業や練習、試合があるのでアルバイトをすることが出来ませんが、この時期は余裕もありますし、お金を稼ぐことの大変さを体感するためにも良いことだと考えて行っています。

さて、高校生に対してですが、ラグビーがどの時期がシーズンオフか分かりませんが、同様の方法を実施してみるのはいかがでしょうか?夏であればお中元の発送、秋であれば農園の収穫手伝い、冬であればお歳暮の発送や年賀状の仕分けなど、安全で学業に影響ない時間帯での仕事を業者さんと話し合って部で請け負い、部員を派遣して遠征費用を働いて稼がせる。生徒たちの社会勉強、親御さんに対してのありがたみを学ばせるという面でも良いのではないかと考えます。

また、OBや応援していただける方に寄付をお願いするというのも考えられます。お金だけを寄付してもらうのではなく、例えば1口5,000円とし、1口寄付を頂いたらチームのロゴが入ったタオル、2口頂いたら、ロゴ入りTシャツをお礼としてお渡しする。もらった方も嬉しいですし、そのTシャツを着て、タオルを持って、試合の応援に来ていただければ盛り上がるのではないかと思います。

古城隆利(こじょう たかとし)のプロフィール

1969年生まれ。大分県立日田高校から日本体育大学へ。いすゞ自動車硬式野球部でプレーした後、同部コーチ、日体大硬式野球部コーチを経て、2009年に同部の監督に就任。2017年の明治神宮野球大会ではチームを37年ぶり2度目の日本一に導いた。日体大助教授、JCA理事も務めている。
古城監督写真(修正版).png

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