【JCAお悩み相談室vol.4】アルティメットで新チーム立ち上げ。子どもたちが自主的に考え、行動できる組織を作りたい。

◎今週のお悩み

==============

今年に入りアルティメットのユースチームを立ち上げました。トップダウンの指導ではなく、子どもたちが自主性を持って考え、動くチームにしていきたいと思っております。 子どもたちが集中して練習に取り組むための環境をいかに作るかについて、教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

東京都 アルティメット、クラブチームコーチ

==============

アルティメットとは?
バスケットボールとアメリカンフットボールの特性をあわせ持つ競技で、フライングディスク(いわゆるフリスビー)を用いる。7人ずつ敵、味方に分かれて一枚のディスクを投げ、パスをつないでエンドゾーンを目指す。エンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点が記録される。1960年代に米国の高校生によって考案されたニュースポーツで、世界選手権や、クラブチームトーナメントも行われている。2001年からワールドゲームズの公式種目で、米国のトップ選手は億単位の収入を得ている。

=============

◎森友紀 元アルティメット女子日本代表監督の回答

トップダウンではなく、子どもたちが自主的に動くチーム、素敵ですね。そんなチームを作るためには、まずは「子どもたち自身がどんなチームにしたいか?を考えること」が大切だと思います。「どれだけみんながワクワク感を持てるか?」が大事です。

その上で、今年の目標や一番近い大会の目標など、あまり遠くない目標設定をして、その目標を達成するための作戦(練習メニューや役割分担)をみんなに考えてもらいます。普段の練習の中で、その作戦にチャレンジした結果の振り返りも忘れずにコーチが行なってあげてください。結果だけにこだわらず、失敗してもチャレンジしたことにOKを出してあげる。失敗した中でも良かったことがあることに自分自身で気づくと、チャレンジが楽しくなり、子どもたち自身で動くようになると思います。

子どもたち自身が考えるといっても、コーチが何もしないわけではありません。 まずは「ミーティングでどんな発言をしてもいいんだ」という空気感を作ってあげたり、質問をして子供たちに刺激を与えてあげたり、ファシリテーター的な役割を担ってください。それが、子どもたちが自主的に動く環境を作る第一歩だと思います。


森友紀(もり ゆき)のプロフィール

1977年生まれ。千葉県出身。大学時代にアルティメットを始め、4年時に大学日本一を経験。2004年に日本代表に初選出。2008年に世界選手権で銀メダルを獲得すると、2012年の世界選手権ではアルティメット女子日本代表監督に就任。選手兼監督としてチームを初の世界一に導く。引退後は2016年まで代表監督を務め、現在は特定非営利法人やまとスポーツマネジメントの理事長として活動している。
mori.jpg